今日から「みちびき」(準天頂衛星システム)のサービスが開始しました。
GPSで数センチ単位の制度が出るというサービスです。これでFileMakerで地図を使ったカスタムAppを作った時に細かい管理が出来ますよね。
下記にあるようにiPhoneだと7以降が対応しているようです。
【みちびき対応製品リスト】
しかし、手元のiPhone X ではそれ程の精度が出ていないのでちょっと調べてみました。
iPhone Xsの位置情報の仕様は下記となっています。
Assisted GPS、GLONASS、Galileo、QZSS
この中で「QZSS」がみちびき対応を意味しています。
Quasi-Zenith Satellite System=準天頂衛星システム
先程の【みちびき対応製品リスト】を見ると、対応信号という欄があり、スマホ・タブレットPCは「L1C/A(衛星測位サービス)」に対応していることになっています。
また「サブメータ級/センチメータ級測位補強サービス対応製品」という区分があり、そこにはiPhoneが入っていないので、センチ単位の精度だすサービスには対応していないことが解ります。
みちびきのシステム概要を見ると、6つのサービスがあり、この中でiPhoneが対応しているのは「衛星測位サービス」ということが解ります。
精度は「2.6m(95%)以下(RMS誤差1.3m)」
「センチメータ級測位補強サービス」だと
精度は静止、水平に「≤6cm(95%)」
となっています。
まとめ
iPhoneのGPSの精度が高くなったと思います(たぶん)
現状のiPhoneのみちびき対応は"一部対応"が正確な表現
iPhoneやiPadで精度が高い地図を使ったカスタムAppを作ろうとすると外付けのGPSユニットが必要
QZSS対応の表記のあるGPSユニットは存在しますが、「センチメータ級測位補強サービス」対応かどうかは書いてなかったりします。その辺を注意して選択する必要があります。
iPhoneに繋がる「センチメータ級測位補強サービス」に対応したGPSユニットは現状では見つけられませんでした。
おまけ
「GNSS View」というアプリを使うとみちびきを含めた衛星の場所を確認することができます。
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