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カスタムダイアログの機能強化

任意のダイアログボックスを表示する [カスタムダイアログを表示] スクリプトステップに、変数を定義する機能が追加されました。

カスタムダイアログを表示して入力を促すことは今までのバージョンでも可能でしたが、そのためには入力のためのフィールドを追加する必要がありました。

しかしFileMaker 17では変数を定義できるため、フィールドを追加する必要がなくなりました。

以下、例を用いてご紹介します。

 

>パスワード変更ダイアログ

・ソリューションでアカウント管理をしている

・ログインユーザごとにパスワード変更できるようにしたい

このような場合に有効な例です。

では、実際に [カスタムダイアログを表示 ] スクリプトステップを使って処理を実現しましょう。

1)ダイアログで現在のパスワードと新しいパスワードを入力できるように設定

2)現在のパスワードが正しければ、新しいパスワード情報で該当アカウントを上書き

スクリプトを記述したものが下の画像です。

ポイントは 4行目 です。

[カスタムダイアログを表示] のオプションを開いて見ていきます。

・[一般] タブ

・[入力フィールド] タブ

[入力フィールド] タブの赤枠箇所、[指定] で変数を定義します。

なお、ここで定義した変数を、同一スクリプト内で使用することができます。

※変数であることがわかるように「$」マークを使用しています。FileMakerの予約語でなければ記号も使用できます。

(参考リンク FileMaker社HP:FileMaker Pro の予約語

[ターゲットの指定] では、もちろん今までのようにフィールドを指定することもできます。

 

>スクリプトを実行する

ではどういう動きをするのか?

画像のようなアカウントマスタがあります。

スクリプトの動きがわかるようにわざとパスワードを表示しています。

1行目「管理者 太郎」の現在のパスワードは「admin」です。

行の右端「パスワード変更」ボタンを押すと下のダイアログが表示されます。

上部に記載したスクリプトでは、このダイアログそれぞれに入力した値を使用して、エラー処理やアカウント情報のパスワード書き換え処理を設定しています。

最後に、画像で動きを確認。

「admin」だったパスワードが変更されました。

 

>オマケ

変数として定義できるということは、転じて、定義した変数をダイアログの入力ボックスにあらかじめセットできるということにもなります。

今回ご紹介した例ではパスワードのみの変更ですが、現在のアカウントとパスワードの両方を変更させるような動きであれば、あらかじめアカウントの値をセットしておくと入力の手間を省くことも可能です。

 

※この記事はシリーズです まとめページはこちら

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