この賞は信州ハムさんの「爽やか信州軽井沢・スペシャル軽井沢ロースハム」がもらえる賞です。
同じサイズかは解りませんが、写真を見て我慢できない方はこちらから購入出来るようです。
受賞作品
ヴァイオリン教室アプリ(作:ヴァイオリンを弾くペンギン)
ヴァイオリン教室の管理。概要は紹介動画が公開されています。
曜日と時間を指定すると一月分の予定が生成されるのが便利。毎週火曜日の10時〜11時までの予定の3月分を自動的に生成してくれる。
週毎予定はポータルを使って1週間分を表示するタイプ。日はフィルタで制御。
設計
リレーションは最初のテーブルオカレンスは取っておいて、テーブルオカレンスの先頭にナンバーを付けるタイプ。
スケジュールを作るスクリプトはこういう教室系のカスタムAppを作る人には参考になりそう。
総評
実際の業務に関わっていないと出てこない箇所があるので、ヴァイオリン教室や他の音楽教室に通った経験か、携わった経験がある様に見えます。この辺は業務を想像で作ったシステムとは異なっていて現場の人にグッとくる箇所があるシステムに仕上がっているのかもしれません。
ただ、少し荒削りな部分があるのも気になる所。タブ順の指定、インプットメソッドの指定、ドロップダウンカレンダー指定はして欲しい。動かないボタンもあるのが気になる(おそらく性別指定のボタン)。レイアウトの切り替わりで左上のペンギンの位置が微妙にズレたり、生徒マスタのタブコントロールの内容がガタつくつの気になります。その辺を丁寧に仕上げればワンランクアップするかなと。
SHIRETOKOおさかな図鑑(作:観光ビジネスAチーム)
作ったのは北海道斜里高等学校の高校生。
も受賞しています。
北海道斜里高等学校
受賞の喜び
12月時点のアプリ画面から見ると、ブラッシュアップされているのが確認できます。
カスタムAppは斜里町のオホーツク海で穫れる魚を紹介する内容。ライブラリ的なもの。
知床・斜里町は鮭の漁獲量が17年以上連続日本一だそうです。
魚についての説明、釣り方、レシピが解説されているカスタムAppです。クイズもあります。FileMaker選手権の審査のポイントからは外れている部分が多いですが、完成度は高いです。
街の産業紹介アプリとしてはよく出来ているのではないでしょうか。魚の仕掛けの説明があるのが面白いですね。
おっ!と思う機能としては英語対応している点です。日本語と英語でレコードを分ける方法で実装しています。一部、グローバル変数を使っています。おそらく観光系学科の授業の一貫だと思うのですが、テーマに合っていて素晴らしいですね。英語の翻訳品質に関しては・・・ちょっと判断できませんが、Google翻訳と似たような結果でしたので大丈夫でしょう。
設計
リレーションシップグラフ
スクリプト
引数を巧みに使う。
ちゃんとスクリプトにコメントが書いてある。クイズには元々はレベルが合った様子。
乱数を使いこなしていることが解ります。
計算式
Case関数はちゃんと改行して見やすくしている。
Case (
正解数=5 ; "よ!知床¶さかな博士!";
正解数=4 ; "おしい!" ;
正解数=3 ; "がんばった" ;
正解数=2 ; "もう少し¶頑張れや" ;
正解数=1 ; "まだまだだなぁ" ;
"。。。" )
総評
完成度が高いカスタムAppだと思います。デザインも可愛いです。英語対応もしていて、観光というテーマの授業で行ったのなら100点ではないでしょうか。
1点気になるのは、カスタムApp内で使われている画像について許可を取っているか。
マスの仕掛けの画像はHonda釣りクラブの「ニジマスの仕掛け」ページの画像
カレイの煮つけの画像はクラシルの「簡単に作れる カレイの煮付け」ページの画像
ちゃんちゃん焼きの画像はキューピーの「ホットプレートで!鮭のみそマヨちゃんちゃん焼き」ページの画像
whack-a-mole(作:Takamori)
いわゆる「もぐらたたきゲーム」です。
FileMaker選手権に"FileMakerでゲーム"という分野あっても良かったのでは?と思います。
ステージは3種類。ステージ3はキャラクターが無くなり、数字だけになります。ステージ3は"キャラなど関係がない、本気で挑め"という作者のメッセージを頂いた感じがします。
設計
リレーションシップ1つ。
フィールドはほぼゲームUI
OnTimerスクリプトでキャラ(モグラ)を切り替えている。
フィールド「穴1」のパラメータを変更することでキャラが迫ってくる所、叩かれた所を"隠す"設定で制御してます。
ステージ毎にレコードを用意している。なので、設定画面のオブジェクトデータを変更すればオリジナルキャラを設定することも可能。
ミリ秒で判定している。
モグラ::残り時間 - Int((Get ( 現在の時刻 UTC ミリ秒) - モグラ::ゲーム開始時刻)/1000)
総評
出来ることならiPadでプレイしたかった。トラックパッドでは限界が・・・。
やはり、「FileMakerゲーム選手権」を開きたいですね。
FileMakerでことばあそび(作:パパエンジニア)
このカスタムAppの概要を説明するのが難しいので、受賞ページから引用します。
未就学児をメインターゲットとした言葉遊びのアプリをFileMakerで作ってみました。自由に言葉を作り、それを検索することができます。その他にもしりとり・連想ゲーム・写真への名前付けの計4つの遊びができます。実際に我が子に試してもらい、家族一丸となって作成しました。
言葉づくりがメインですが、
5人対戦できるしりとり
写真をを撮って名前をつける
「に ではじまる いきもの」といったお題を出しての言葉作り
といった機能があります。
珍しい機能としては"読み上げ"機能を使っています。(デフォルトではオフ)
そして、未就学児を対象にかなりレビューした上でかなり作り込んである様に見えます。
自動OFFタイマー
保護者向けの説明書
連想ゲーム用頭文字の制御(ぬ、を、ん、は難しいのでデフォルトでオフ)
ぬ、を、ん、を除外しているのはレビューの結果かなと。
また、「いえ」という言葉を作ると、Yahoo!きっずの画像検索で家の画像を自動的に検索してくれます。
そして、その機能はデフォルトではオフになっています。更にWebビューアはインタラクションを許可しておらず、他のサイトへ行けなくしています。
文字入力UI
あまりアピールされていませんが、文字入力UIはかなり作り込まれていて、最初の文字選択時に「う」を選択した時はそのまま入力できるのですが、二番目の文字選択時に「う」を選択すると「う」「ぅ」とカードウインドウが出て、どちらかを選択するようになっています。細かい気づかい。
設計
整理されたレイアウト
コメントは全体的にマメに書いている。
総評
本来であれば未就学児にレビューさせたい所ですが、周りにいないので叶わず。
完成度が高いカスタムAppです。細かい所に気を配っています。
かなりテストをしたのではないでしょうか。
スクリプト「読み上げ」に「文字数が多いと固まる場合があるのでウェイトを入れる」というコメントも入っていることから、丁重にテストをしたことが解ります。
レビュー中に終了してしまうことがあったのですが、それも長時間未就学児に使わせない配慮でした。
文字入力するUI部分は何か別の所で使えそうな気がします。
1点気になるのはカメラ使って言葉を作る時にカメラ起動してキャンセルした時のエラー処理を忘れていて「スクリプトを続行しますか?」とダイアログが出た所ぐらいです。(ダイアログが出るだけで内部的にはエラー処理をしていて動作には問題がない)
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