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Airtableの基本

更新日:2020年1月4日

今回の記事内容はFileMakerについての技術的なことは含まれていません。しかし、FileMakerユーザが読んでいる事も想定しているので、例え話でFileMakerの用語を出すこともあります。(これはFileMakerで例えるとアレです。的な)

この記事は2020/01/03時点での情報です。


Airtableとは

Airtableというクラウド型のWebデータベースサービス。

簡単に言うとkintoneみたいなやつです。

両方触った感触を言うと

  • kintoneに無い、無料プランがAirtableにはある

  • 有料プランのグラフや地図等の様々な機能がkintoneに比べて導入しやすい(画面上で[+]ボタン押すだけ

  • kintoneは1テーブルごとに分かれるが、Airtableは複数のテーブルを1アプリとして管理出来る

  • Airtableは英語のみ(日本語は扱える)

  • APIのドキュメントはAirtableの方が解りやすい(自分のアプリのサンプルコードが生成される)

  • kintoneみたいな1レコード毎の編集履歴、コメント機能があります

  • iOSのアプリはkintoneよりAirtableの方が出来が良い

  • AirtableのiOSのアプリにはkintoneには無いバーコードリーダーがある

  • Airtableには帳票を作る機能がある(有料プラン)

データベースはクラウドに保存され、ブラウザで動作します。

また、macOS,iOS,Android,Windowsのアプリも用意されています。

唯一の難点は日本語でのサポートが無いという点です。全て英語です。

しかし、この記事を読めばある程度は解るでしょう。



Airtableの基本的な用語

Airtableの登録して、最初の画面が下記になります。ここからアプリ(base)を開いたり、新しく作ったりします。

この画面を見ると解るのですが、1アプリ、1ソリューション、、、その単位をbaseと言います。

そして、他の組織とコラボすることが前提ですので、参加中のワークスペースが表示されます。下記画像ではMiraiSwitchというワークスペースに参加してます。

他のワークスペースにコラボレーション時の注意点として、MiraiSwitchはPLUSプランに登録して、お金を払っているのですが、そこへお金を払うプランで使える機能が含まれているbaseに無料プランの方を招待すると、その分のお金を払うことになります。

Airtable home画面
Airtable home画面

Add a base をクリックすると新たにbaseを作成することが出来ます。

作成方法には下記3パターンがあります。

  • テンプレートから作成する方法

  • 既存のExcel等のスプレッドシートから取り込む方法

  • 何も無い状態から作成する方法

下の例では何もない状態のStart from scratchを選択しています。

Airtable新規base
Airtable新規base


フィールドとレコード

下の例のタイトル、見積日、商品...の単位をフィールド、パソコン、ケーブル、パソコン...の単位をレコードと言います。

データが入る項目をフィールド、データが入力されている1行がレコードです。FileMakerと同じですね。

この画面では見積日、タイトルでグルーピングしています。

Airtable 見積書
Airtable 見積書


 

フィールドタイプ

Airtableには様々なフィールドタイプがあります。全ての説明はしていませんが、下記を見ればだいたいのことは解るかと思います。

Formuraタイプでは計算式を設定でき、様々な関数も用意されています。

いくつかはモバイル端末でないと動作しないものもあります。

Airtableフィールドタイプ
Airtableフィールドタイプ

Attachment(ファイル添付)

Airtableでは画像やExcel等のファイルを添付する事ができます。

画像であれば、フィールド右上のアイコンから拡大表示することが出来ます。

Airtable添付ファイル
Airtable添付ファイル

ファイルを添付する時には豊富な手段が用意されています。

パソコンにあるファイルや、Web上の画像を検索してアップロードしたり、PCのカメラ、Google ドライブ、Dropbox、インスタグラム、Gメール、Facebook、Box。

※方法によっては、アカウントの連携は必要です

Airtable添付ファイル選択時
Airtable添付ファイル選択時

商品マスタに画像を登録すると、見積書を作成する時に画像付きで参照することができます。

Airtable商品マスタを参照
Airtable商品マスタを参照


 

ビューとは

ビューとは1テーブルを様々なレイアウトで見るための機能です。左上の「見積書毎」と書かれた箇所をクリックするといくつかのビューが出てきます。

Airtableビュー
Airtableビュー


ビュー:グリッド(Grid)

下記は「見積明細」というビューです。表示されているデータは同じですが、見え方が異なります。伝票ごとではなく、明細を表示しています。

Airtableグリッドビュー
Airtableグリッドビュー

下記は「見積書|受注」というビューです。

データの見え方が異なるだけでなく、受注のものだけに絞り込まれています。見積日と備考フィールドは隠して、フィルタの条件にステータスが受注のものだけという設定をしています。

この様に、ビューは画面レイアウトだけではなくデータの絞り込みや並び順も記憶させることが出来ます。

(FileMakerで例えると、レイアウト切替時に検索条件やソート条件を入れたスクリプトが実行されているイメージです)

Airtableグリッドビューにフィルタとソート設定
Airtableグリッドビューにフィルタとソート設定

ビュー:カレンダー(Calendar)

また、カレンダー表示も簡単に作ることが出来ます。作成時に日付フィールドを設定する必要があります。下記例だと、見積伝票の明細毎なのでちょっと多めに表示されてしまいますね。

Airtableカレンダービュー
Airtableカレンダービュー

ビュー:カンバン(Kanban)

下記はカンバン表示です。どういう機能かと言うと、進捗管理の様に使います。

作成中→提出中→受注→逸注

と見積書がどこのステータスにあるのかが一目瞭然です。ドラッグ&ドロップで移動することも可能です。もちろん、ステータスは自動的に変更されます。

Trelloみたいな機能と例えると解りやすい人もいるでしょう。