FileMaker Pro 2023(20.3.1)がリリースされました。
レイアウト計算まわりの変更は下記の通り。
新機能および機能強化
・レイアウト計算では [計算式の指定] ダイアログボックスで結果のデータタイプを指定できるようになりました。
修正された問題
・レイアウト計算では現在のテーブルオカレンスのフィールドへの参照は完全修飾名 (テーブル::フィールド) ではなく、フィールド名のみが必要となりました。
・レイアウト計算の一部の評価が失敗すると、ブラウズモードに計算式が表示される。
既知の問題
・レイアウト計算のフィールド参照がフィールド名のみを使用する場合、フィールドデータが変更されてもレイアウト計算が更新されない。この問題を回避するには、完全修飾フィールド名 (テーブル::フィールド) を使用します。
計算結果のデータタイプを指定できるようになったのは良いですね。ただし、オブジェクトは指定できません。
レイアウト計算で使用しているフィールド名やテーブルオカレンス名を変更した場合にリンクが切れる問題は修正されていませんし、既知の問題にもないので、仕様だったみたいですね。
ただ、上記の問題は現在のテーブルオカレンスのフィールドを
テーブル::フィールド
ではなく
フィールド
と書けば、テーブルオカレンス名を変更してもリンクが切れなくなりました。
しかし、その場合はフィールド内容を変更してから反映されるタイミングが遅くなります。「オブジェクトの更新」スクリプトステップを実行すれば反映されます。
もちろん、
テーブル::フィールド
と完全修飾と完全修飾名で書き、テーブルオカレンス名を変更するとリンク切れになります。
次のバージョンの修正を待ちましょう。
新発見
今回の検証で気づいたのですが、レイアウト計算はテキストラベルだけではなくボタン名にも指定出来ます。
つまり、ボタンバーではなくとも通常のボタンで動的なテキストを指定出来るようになっています。
ポップオーバーのボタンでも有効です。
ただし、計算式が長くなるとマウス操作ではボタンを小さく出来なくなります。以前のマージフィールドの様な動作になります。
まとめ
レイアウト計算は、既知の問題もあるので実際に使うのは次のバージョンが出るまで待った方が良いでしょう。
ボタンのテキストでも使える事が解りましたので、未来ある機能であることは間違い有りません。
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