Claris FileMaker Pro 19.2.2 で実装された「クイックスタートエクスペリエンス」を触ってみたので紹介します。
既にFileMakerで開発されている方にはあまり関係がない初心者向けの機能かと思われます。
Claris FileMaker Pro 19.2.2 リリースノート
アップデータのダウンロードはこちらから
クイックスタートエクスペリエンス:レビュー
いつもの最初の画面が変更されました。
上部の「初めましょう」から開始できます。
クイックスタートエクスペリエンスで初めた後に通常のモードにすると、戻れません。
フィールド追加画面
計算式タイプのフィールドも定義できる。計算式はやりにくくなっています。
計算値自動入力は設定出来ません。
値一覧はここで設定可能
レイアウトで指定する日付の書式はここで定義できる。
スペーサーを入れることが出来る
ボタン名に計算式を指定できる。これを通常モードに変更すると1つだけのボタンバーになる。
ブラウズモード
画面右上に「編集」「Pro ツールセットを使用」と表示される。
ここでレイアウトモードへのショートカットキーを押すと、「クイックスタートエクスペリエンス」のレイアウト画面へ遷移する。
クイックスタートエクスペリエンスを通常モードに変換
「Pro ツールを使用」をクリックすると、後戻りはできない旨のダイアログが表示される。
バックアップファイルが自動作成される。
どのように作られたのかが解る
ラベルとフィールドはグループ化されている
ボタンは1つのみのボタンバー
オンオフしかないチェックボックスは、こう定義される
微妙に嬉しい機能
新規レイアウト作成時に最新のiOS端末までサポートした画面サイズが用意されています。
画面ズーム率
125%が出来ているのですが、ブラウズモードでは有効になりません。
まとめ
「クイックスタートエクスペリエンス」のレイアウト画面ですが、すごくkintoneっぽいです。
初心者向けにすると、似通ってくるのでしょう。
細かい位置指定は出来ないのですが、そこそこ綺麗なレイアウトに仕上がるので、あまりカスタマイズはしないのだけれどデータを共有して使いたいというニーズには応えられると思います。
kintoneはその先に行こうとするとJavaScriptやプラグインという話になりますが、FileMakerの場合はそのまま「Pro ツールセットを使用」をクリックすれば高機能モードが開放されます。更に環境設定から「高度なツールを使用する」にチェックを入れると更に高度なツールが使えるようになるので、3段階のモードが出来たことになりますね。
上級者にはあまり関係のない「クイックスタートエクスペリエンス」ですが、画面サイズだけは便利かなと思います。同じ画面サイズはまとめられていますので何と何が一緒だったか?と確認する手段として使えます。
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