「まだ使ったことがない関数・スクリプトを知ろう」というテーマでワークショップを開催しました。
今回は平日の夜ということもあって、20人もの方が参加して頂けました。
開催日時:2017/03/08 18:30〜
開催場所:大阪産業創造館 6F 会議室B
ワークショップは下図の様に流れ・・・
各班にて有意義な情報交換がされ、代表者にて発表されました。
今回は発表された代表者4人でジャンケンをしてもらい、勝者2人に当社が執筆した『FileMaker 関数・スクリプト ビギナーズガイド』をお贈りいたしました。
以下、レポートです。
■班分
・関数初心者
・関数中上級者
・スクリプト初心者
・スクリプト中上級者
使ったことがない関数・スクリプトを順番に発言し、使い所が分かる人達が解説するという流れ。
下記を発表
・使い所を知って「おおっ」となった関数・スクリプト
・誰も使い所が解らなかった関数・スクリプト
■関数
◆WeekOfYearFiscal
フランスの会社とのやり取りで8〜10週に到着すると回答される時があるので、その時に使える。
◆三角関数
SVGでグラフを書く時に使用(使用したのはその時だけ)
◆財務関数
誰も使った人はおらず。
◆書式設定関数
タブコントロールで使える。
◆Middle
郵便番号を1フィールドずつに分解する時に使える。
◆SerialIncrement
入力値の自動化のシリアル番号と同じ動作が出来てすごいが、使い所が解らない。
この関数無しでやろうとすると結構大変。
◆MonthName,MonthNameJ
どちらも同じ値を返す。意味がないのではないか?
言語設定に合わした値を返す。フランスならJuinアメリカならJune。
◆Get ( ネットワークプロトコル )
TCP/IPしか返さないので意味があるのか。
この辺の議論から「"遺産系"関数」というカテゴリが出来ました。
FileMakerの長い歴史の中で互換性のために存在してきた機能があり、現在では意味がなくなっている関数・スクリプトがある。
■スクリプト
◆レイアウト切り替え
スクリプトの先頭に必ず入れてる。どこから呼び出されるかわからないから。
◆ファイルの修復
そんなに頻繁にファイルの修復が必要なシステムは危ない。
そもそもFileMakerにおける修復とは・・・という話に。
◆マルチユーザ設定
作り込んだスタンドアロンのシステムで稀に見る。
◆メニュー項目を開くためのスクリプトステップ
「データベースの管理を開く」等のスクリプトは使わない。
開発者なら自分で開くし、ユーザには開かせたくない。
◆現在の***を挿入系
フィールド設定と関数で同じ動作が可能なので使わない。
◆電話をかける
「"遺産系"スクリプト」だったが、FileMaker Goの登場で日の目を見ることに。
◆Loop
最近面白くなってきた。
◆現在のスクリプト終了/全スクリプト終了
この違いがよく解らない。
「スクリプト一時停止/続行」とセットの話
■まとめ
FileMaker Pro 15 では関数・スクリプトは449個あるが、実際に使うのは実は少ない。半分も使ってないのではないか。